この先にあるのは　多分　呪い

この先にあるのは　多分　悲しみ

この先にあるのは　多分　憎悪

この先にあるのは




希望なんか無い

光なんか無い

苦しみしかない

悲しみしかない


　私を愛する人など無い

　私を喜ぶ人など無い

　私を支える人など　いない。


　憎悪と怨恨の道程だ。

　笑え、笑え、笑え、

　呪いながら　自分を呪い狂う。

　怒り　苦しみ　悲しみ　ほえて

　手放したくなる　幾度となく

　自分の手を　手放したくなる。


それでも

歩くよ。

この世には

あなたのために　生まれた人など　いないのです

あなたを支えるために　生きている人など　いないのです

あなたはひとりで　たったひとりで

歩かなければ　なりません


流せるだけ　涙　流して

痛むだけ　こころ　痛んで

血と　悲しみを　垂れ流し

食いしばった歯と

握り締めた手のひらの

痛みを支えに

歩んでください　歩んでください

あなたはひとりで　たったひとりで

歩まなければ　ならないのです

先へ行かねば　ならないのです


転んでも。

啼いても。

悲しんでも。

たまにね、あなたにね

首絞めてね

抱きしめろ！　愛してみろ！　って

怒鳴りつけたいよ


たまにね、あなたにね

あんまり　苦しいもんだから

理解しろ！　お前も苦しめ！　わかってくれ！　って

言いたいよ



あのね、つらいのは

あのね、あなたが

なんも　わかってないこと

なんも　しらないこと


私が　どれほど　あなたが嫌いか

あなたが好きか


あなたに苦しめられたか


なんもなんもなんも

わかってないこと


あのね

理解も、認めることも、しなくていいから

たまにね、あなたを殺したいことぐらい


わかってよ


わかっていてよ


わかってよ

あのさ、人ってさ

そんな簡単に　理解できないしさ

あのさ、人ってさ

そんな簡単に、許せないし


あのさ、人ってさ

愛せないし　憎めないし　殺せないし　捨てきれないし

あのさ、

心ってさ、亡くせないし

どうしようもないし


あのさ、当たり前だから

当たり前だけど

人がさ、つらいのは

あたりまえで

痛いのは

ごくふつう


あのさ、泣いたって　苦しんだって

怒ったって　憎んだって　呪ったって　悲しんだって

あんただって　人なんだから

あんただって　人なんだから


許そうよ

怨んでいたのは　わたしだったね

あなたじゃなかったね

憎んでいたのは　わたしだったね

あなたじゃなかったね

許せないのは　あたしだったね

あなたが許せない　あたしだったね

愛しされたいのは　あたしだったね

ただ単に　許されて　愛されたい


あたしだったね

嫌われるのが怖くて

怯えながら生きている

私は強くなれない

あなたが生きていることに　私は動揺する

あなたが　きらいになる。

私はあなたが要らないの

いらないと思っていないと

やっていけないの

私は私が要らないの

いらないと　思っていないと

苦しいの

他人の目を気にして

僕は僕に気を使って

愛されるように　祈りながら　体裁整えた

すぐに　そんな自分を

殺したくなって　吐いた


どんなにしたって

何度やったって

どんなに苦しんだって
どんなにないたって


求めたものは　手に　入らないよ


それでもいいから　自分を貫きなよ


たまにくる　心のそこから　弱いときは

すぐに消えるから



愛されたい　って　泣かないで

愛されたい　って　泣かないで

愛されたい　って　慟哭しないで


そんな思いは

すぐに消えるから

なぁないてもいいかな
すぐに立ち直るから
なあないてもいいかな
今夜だけだから

ふがいない自分に　憤って
なんでこんなんなんだって　憤って

号泣してもいいかな

今夜だけだから

明日はまた　笑うから

なぁないてもいいかな

ないてもいいかな

明日は

明日は　また　笑うから

不幸だとほざくぐらいなら

幸福の道を探すよ

悲しいと嘆くぐらいなら

嬉しみの道を探し出すよ


自力で幸福になれない人は

確かに不幸だ


何もないと　嘆く君は

君の命を　持っているのに

君の自由を　君の時間を　人生を

担っているのに

不幸だと　誰かが救ってくれると


嘆き続ける

ほざくな。

君はまだ足りないの


君の周りには　それだけの人が居るのに

それだけの感情があるのに

それだけの心があるのに

君はまだ足りないの


君の手のひらには　君という

等身大の人間が居るのに

それでもまだ　足りないの

大人になり続ける　僕ら　人間は

この頃　妙に　諦めを知っている

子供のころ、知らなかった　心痛を

心の底から　知っている

外れた道を歩むたび　苦しみが襲い掛かると

肌で　知っている



大人になりつづける　僕ら　ひとは

道を外れることを　恐れ続ける

外れれば　ひとたび　心も体も

腐り落ちるように　痛み、苦しみ、軋むことを

肌で知っている


本当の臆病者に　なったんだろ



大人になるたびに　「それは違う」と

切り捨てられてきた　いきたかった　道

大人になるたびに　作り上げた

守る道　成り立たせる道　正道


痛むことに怯えた

自尊心を壊すことさえ震えた

子供のころ知らなかった

本当の辛さを

やっと知った



この痛みの上で　君は　剣は持てるか

この痛みの上で　君は　こぶしは握れるか

この痛みの上で　咆哮を　あげることを　君は出来るか


この痛みを感じながら　戦うことを　望めるか。


いこう。

忘れないで

なみだも　えがおも

忘れないで

こころも　おもいも

忘れないで

くるしさも　かなしさも

忘れないで

あなたの醜さも　あなたの美しさも

忘れないで


いたみ　なく　あなたを

消し去らないで

鉄の塊を飲み込みたい

それが　骨を砕き　心身を砕き

忘れられない　痛みとなるから

融けるマグマを　飲み込みたい

内臓を焼き　落ちる胃袋の底で　背骨になるから


苦しみを味わいたい

その先に　喜びがあるから

悲しみを感じたい

その先に　あなたがいるから


痛みを感じたい

そしたら　ひとと、なれるから

優しさなど

微塵も見えない　世の中ですが

許しなど

一つも見えない　世の中ですが

まだ生きていたいです

まだ苦しんでいたいです


ひと　それに　なんの恩赦も

与えられない　この世の中で

なんの救いもない　この世の中で

あなたが　苦しんでいる


諦めきれない　とは　それ自体が　優しさで

許しきれない　とは　それ自体が　許している、ということです



ひと　それに　なんの幸せも

与えられない　世の中ですが

ひとともに

まだ

苦しんでいたいのです


あなたとともに

まだ

歩んでいたいのです

あなたはあなたが傷ついたことだけ

まくしたてる

誰かが傷ついて　泣くことには

耳、ひとつ　かさない

あなたはあなたが号泣し苦しんだことだけを

まくしたてる

あなた以外の　他人が

血反吐に　病んで　苦しんで

もがいていることは

見えない


あなたは　あなたが　辛いことだけ

ただ　しゃべり散らかす


誰かが　あなた以外の誰かが

あなたに傷ついていることなど

わかりもせず。

なんの褒め言葉も要らない

なんの貶し言葉も要らない

私を自由にして

私に呼吸をさせて

あなた瞳で　私を計らないで

なんの愛も要らない

なんの心も要らない

あなたが自由で

わたしが自由なら

それだけでいい

水よ　甘きに　流れるな

人よ　弱きを　求めるな

苦き　想いを　味わい　光れよ　蛍

命の限りを　燃やせよ　蛍

人よ　己を　誤るな

人よ　己を　失うな

汚れていく君を見て泣いた

君は自分を　汚していくことを　よしとした

誇り高き　人間を

愛すべき　人間を

止めた


君は君を　泥の中に突っ込んで

殺した


君は君が汚れていないと

安心できなくなって

人を哂うということで

安心する　君になった


泥の中に　突っ込んで

君は君を　殺した

君は　君が　特別だって　まだ思い込んでる

君は　君が　特別に愛されるって　まだ　思い込んでる

君は　君しか　認められない

君には　君の世界しか

その瞳の世界にしか

　　ないんだね

君は

手に入れたものが

消える景色を

何度見たの

何度、手放して

何度、諦めの　ため息　ついたの

あなたは

手に入れたものが

消えていく景色に

何度、待ってと

叫んだの




あなたは　まだ

分からないの


あなたが　手にしたものは

永遠に　失うことはない

その手のひらに残る　あなただと

あなたは　まだ

知らないの

泣いてもいい準備をしよう

傷ついてもいい準備をしよう

痛いこと　されてきたからって

痛いこと　されていいって

いう理由は　ないけど


号泣の　準備をしよう

悲しい　準備をしよう

辛いこと　ばっかりだったけど

辛いこと　まだ多いから

準備して　準備して



嬉しいことが　一番辛い

楽しいことが　一番辛い

幸せが　一番　怖い


悲しい　想いの　準備をする

わたしが

一番



かなしい

この想いに　苦しみ焼かれ

ひゃっぺん　落ちたら　分かってくれますか


この想いに　打ち砕かれ

ひゃっかい　死んだら　分かってくれますか


焼けて落ち、死んで見ないと

分かりませんか。

私の為に　じぶんを捨てないで

私の為に　じぶんを縛らないで

私の為に　あなた　消えないで


私は　あなたに　惚れた

わたしは　あなたを　すいた


私の為に　私に染まらないで

あなたの道を　歩む　あなたを

愛したの。

拝啓、しあわせ様

どういうわけか知らないけれど

私は確かに　地獄に居るようです

拝啓、しあわせ様

いつかあなたの足元に、這い上がるため

今　地獄に居るようです

どこの場所かもわからない

確かな　地獄に居るようです


この苦しみを越えられたら

口付けをください

せめて　口付けをください


拝啓、しあわせ様

どうぞ、あなたに近づくため

どうぞ、あなたを手に入れるため

必死になる姿を　笑わないでください

拝啓、幸せ様

あなたより　はるか遠い場所に　おります


ここから　あなたへの道を

探し続けることを　望みます。

何かになりたいなら

つないだお手手を　はなしなさい

何かになりたいなら

あまったるい夢を　てばなしなさい


あなたになりたいなら

崖を昇って　手の　さきを

もとめなさい

あなたは　あなたに　苦しみ続ける

あなたの　おもいに　苦しみ続ける

断ち切れないから　のろいという

縛られるから　あいという

あなたは　あなたを　怨み続ける

あなたが居ることが嬉しい

あなたが生きていることが　嬉しい

それでも　信じないんでしょうね

あなたを怨んでない

あなたを憎んでない

それでも　信じないんでしょうね

あなたが笑うと嬉しい

あなたがなくと悲しい

あなたが怒ると苦しい

一緒に歩めるあなたが

とても　とても


大事です