花の星
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series:イド
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
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ひつようない
あたしはひつようないですか
なんもいらないこどもですか
あたしはどこにもいけません
あたしの足を紡いで
風にならせておくれよ
あたしの手をぎりぎり広げて
空を飛ばせておくれよ
あたしの手元にゃなんにもない
あたしのものなどなんにもない
あたしの体、からっぽにして
空を飛ばせておくれよ
さあーさ、さーああさ
とぼう
とぼう
あたしのなんもないこのみに
なんもないからっぽでいい
ああ、そらだ
ああ、そらだ
ああ、からっからなそら
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
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孤独一片
すきって感情はひとときのもので手に掴んでしげしげ見ると消えていくし
その代わりに孤独って感情がいつまでも残っていて、大変寂しいもんだね。
君のそばに誰もいなかった時など、一つだってないじゃない
僕はその時いなかったけど、君はずっといたじゃない
誰の心音も響かないこの大地にだって
君の心音はどきどき、どきどき、ほら流れていたじゃない
わんわん泣くのもえへえへ笑うのも忘れちまったって
規則正しく心臓は動いていた
すきって感情はほんとにほんとに儚いけれど
あいって感情は強いんだぜ、しっていた?
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
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ね、
ねぇ、きみがもしうまれてなかったら
ねぇ、ぼくがもしうまれてなかったら
このせかいはどうなっちまったんだろう
なんにもならいないだろうけど
どうにもならないだろうけど
ねぇ、ただひとつうれしかったことは
ねぇ、たったひとつだいじだったことは
きみに出会えて、好きだと想ったこと
ねぇ、このせかいはたいへんはくじょうで
ねぇ、このよのなかはたいへんきちがいで
ぼくらはあらしにもまれもまれて
その羽根さえやすめることもできないけれど
ねぇ、ぼくがうまれてなかったら
ねぇ、きみがうまれてなかったら
きみのこえをきくこともなかった
君に出会えて、ほんとによかった
うれしいんだ
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
...
平和
ヘイワねがって幾つも幾つも
夜の帳は闇に降りた
ヘイワねがって何度も何度も
涙に濡れた夜はやってきた
ここにいてもいいのかと
何度も何度も聞いたけど
うん、といわれたことはない
枕はもうくさってしまったように
涙でくさってしまったように
ぐずぐずで、ねることなんてできないけれど
ヘイワねがったって、やってこないって
そんなのきっと、嘘だから
嘘だよ、ね
心ひとつだけ
こころひとつだけ
みんなね、きっとね、ヘイワになりたいだけだから
ね、
神様、いっぺんだけ、
ねがいをかなえておくれよ
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
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つよいこだもん
ただただ
ただただ
いきていくには
おかねも
たべものも
ほしいものぜんぶ
すてなきゃならんらしー
ただただ
ただただ
いきていくには
たいへんなめに
あうらしー
ちっとばかしかんがえて
つまづいて
しっぱいして
そんでもまたかんがえて
ころんだ
血が出て
泣いた
助けなんかいらない
ひとりでだいじょぶ
めげないんだ
まけないんだ
だいじょうぶ
つよいこだもん
おいはつよいこだもん
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
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泣いてばかりいるとさぁ
ないてばかりいるとさぁ
かなしいかなしいばっかりでさぁ
ないてばかりいるとさぁ
いずれかれちゃって
もうなけなくもなっちゃうみたいだし
だからってさぁ
なくなとはいわんけど
たまにはおもてぇでてさぁ
ひととちょっとでもはなししてさぁ
きずつくこともあるもんださ
くるしいこともあるもんださ
わらうことを
もいっぺん
わらうことを
もいっぺんだけ
おねがいだよ
ないてばかりいるとさぁ、
みんなきらいになっちゃうらしいから、
わらうこと、もいっぺんだけ
もいっぺんだけ、ほら
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
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うんうん
うんうん、つらかったねぇ、くるしかったねえ
うんうん。
ぜんぶぜんぶ、そんなもんだよねぇ、
みんなみんな、そんなもんだよねぇ、
うんうん。
だいじょうぶなんて言えないさ
なんも分かってないからねぇ
みらいなんか、わからないだろ、そうだよ
うんうん、そんなに悲しいと、
目がとじたまま、あかなくなっちゃうね
うんうん。
うんうん。
うんうん。
きれいなゆうひだね
うんうん
うんうん
きれいなゆうひだね
うんうん
なにもいえないんだ
でもそれでいいんだ
うんうん
ゆうひは、きれいだからさ。
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
...
ごめん
ごめんなさい
むねにつかえて 言ってしまえば楽だったけど
ごめんなさい
でも言いたくなかったよ
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
...
いえない
やっぱりどうしたって言えやしない
好ってことも
嫌いってことも
どうしたって言えないよ
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2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
からから
哀しいと思っても哀しさ、からからなもので
こんなにかなしいから
全然伝わらなくて
哀しいとおもって、からから吹かれる
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2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
いっぱいいっぱい
いっぱいのまんげつを
いっぱいのかっぷにいれて
のみほした
まんげつはひかりながら
からだをひからせながら
おちていった
いっぱいのまんげつに
いっぱいのあいで
いっぱいのうたをおくった
まんげつはからだのなかで
うれしそうにゆらめいていた
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
くるい
世界はいつから狂ったんだろう
気づいたらこんなに深く狂ってる
嘆きながら海に沈んで
もうでてこないこともできるのに
なぜ狂った世界は動き続ける
足場もこんなに悪いのに
雪の降る日は白く積もる
体の奥の遠くの方から
しんしんと、音が鳴る
かじかんだ手の平に
小さな雫が赤く落ちる
夏の日は白く輝く
空の高い高い場所から
音もなく降り続く
熱を持った足の裏に
コンクリートの熱さが残る
狂ってしまった世界が眠りに付くまでに
人を愛する事はできますでしょうか
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2005-07-09 00:00:00
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Series :
イド
...
可憐
誰かの声が聞こえた気がした
空耳か、とつぶやいた
道隅にかたりと咲くもの
気づきもせずに
なにかのつぶやきが聞こえた気がした
遠くの方で聞こえた気がした
顔を傾けるも、なにも見えて来ない
誰かのあいが聞こえた気がした
誰か泣いてる
涙のぽたり、とそんな音が
道隅にかたりと咲くもの、
誰もみつけられないもの
誰かの声が、聞こえても
誰にもみつけ、られないもの
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
まひる
まひるのまっかなたいように
こがれてにげたあのひとに
まひるのまっかなたいようの
このなみだをきいてほしい
あいのまっかなたいようの、
そのなみだのひとしずく
あいのまっかなたいようが
ながしたなみだのひとしずく
あのひとだけはとしんじてた
まひるのまっかなたいようの
ただひとつぶのひとしずく
ただあのひとだけとしんじてた
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
1024の時計
ちくたくちくたくぼーんぼーん
ちくたくちくたくぼーんぼーん
壊れたものも
そうでないものも
いまはただお眠り、お眠り
ないてるものも
そうでないものも
いまはただゆっくりと
ちくたくちくたく、秒針が鳴る
ちくたくちくたく、切なさになる
毛布にくるまって
暖かな匂いにくるまって
ただ眠るだけで、それだけでいい
ちくたくちくたくぼーんぼん
ちくたくちくたくぼーんぼん
愛を知らない子どもたちが
今やっと眠りについた
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2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ねこ―しあわせ―
どこかにいったねこは
あたまがいたいといいながら
どこかにいってしまったねこで
どこにももういない
あたまがいたかったねこは
とおくへいきたいとねがいつづけ
とおくとはなにものにもおかされない
へいおんの地であると
ねこはいっていた
ねこはただ
しやわせをねがっている
ただ
しやわせになりたいと
とおくへいってしまったねこは
ただしあわせになりたかった
ねこがないたとき
わたしもないていた
とおくへいってしまったねこが
もどってくるひを
まどべりでずっとまってる
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2005-07-09 00:00:00
...
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イド
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根無し草
ここもかしこも
草だらけになってしまった
そいつらはまったくの
根無し草で
おろかにもきゃあきゃあ言いながら
悲しいやつらをしりめに
どこへかしこへあゆみ続ける
根無し草はスープにするとおいしいと
聞いた俺はスープにしてみたが
まったくもってまずいばかりで
根無し草はどうにもやるせない
にがみばしった青い根っ子を
ずぶっと土からひっこぬいて
自由になった!と叫びながら
根無し草は少し泣く
ジユウニナッタ
そんときの悲しさが、
苦い苦いきしみになる
気がついたらもう
どこもかしこも根無し草
いずれ100を越えたらなら
あっちにいこう、みんなして
あっちにいって、微笑み合おう
ひとりになった、悲しみに
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2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
Oops
よのなかはいつも酸欠状態の灰色で
空気の足りないこの頭には
霧がかった景色が見える
どこまでも
どこまでも
はっきりとも
くっきりとも
誰も見えず
なにもわからず
ただ迷う千鳥足で歩いてる
こーこはどこだ
こーこはどこだ
思い出せる過去なぞ
くるしいくるしいものばかり
想い描ける未来なぞ
くらあくさみしいものばかり
あたしはだーれだ
あたしはだーれだ
世の中はいつも薄暗い灰色で
酸素のない水にいるみたいに
あっぷあっぷと溺れてる
気がついたら真っ白なせかいにひとりで
苦しいと泣いていた
もう空気も水も酸素もない
ただ悲しいと泣いていた
世の中を見ている私の瞳はいつも灰色がかってる
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ゆめはみの話
ゆめはみの術
ゆめはみの術でござい
さあ、おたちより、おたちより、
愛の欲しいこびとがひとり
愛が欲しいと嘆いてた
逃げながらでも
逃げながらでも
それでも愛が欲しかった
神様に願い、悪魔に頼った
こびとはいつしかもっともっとひとりになった
ぼろぼろ流れたこびとの涙
たぷんたぷんと川になり
海になり
空になった
空には月が、まあるい月が、ぽっかりふわふわ浮いていた
愛の欲しいこびとがひとり
愛を求めてにげていた
なにものにも侵されない
悲しい場所を求めてた
どんな場所にも愛は無かった
こびとの欲しい、愛はなかった
悪魔よ、神よ、この世のいのちよ
私に愛を、愛をください
月が落っこち、こびとのもとへ転がった
こびとの涙はただ流れ、流れ流れてたあたあと
絶望などない希望もない
ただ愛だけが欲しいだけ
こびとは月をぎゅうと抱きしめ
そおっとそおっとキスをした
月にうつるこびとの姿
その胸の真中に、愛は確かに存在してた
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
いぼいぼの愛
いぼいぼしたつちのこ
誰からも受け入れられないつちのこが
ある日、かえるに恋をした
いぼいぼしたかえる
誰からもあいされないかえる
つちのこの愛を知って
夜にしくしく泣き出した
ああ、つちのこ、
ぼくは大変みにくいじゃないか
きみといたら、きっとぼくはもっとみにくくなる
いきものはすべてぼくを避けるだろう
つちのこを遠ざけたかえる
それでもつちのこの愛は変わらなかった
いぼいぼしたかえる
ぼくらはなんも恥じることは無い
たとえ誰が笑っても
ぼくはきみといるときが幸せで
君をしあわせにしてみせるから
いぼいぼしたかえるは月の夜
そっと湖の蓮の葉にのってみた
つちのこはそこへ泳いで、そっと隣に寄り添ってみた
月はまっすぐな銀色で
しずくはきらきらとひかり、
ほたるが夜を飛んでいた
湿った空気に、蓮の葉から金色のわっこが流れた
綺麗だった
美しかった
いぼいぼしたかえるはいぼいぼしたつちのこのいぼいぼをそっとさわってみた
つちのこは静かな瞳でかえるをみた
いぼいぼしたかえる
いぼいぼしたつちのこ
ふたり
そっと寄り添っていた
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
眠れない姫君
眠れなくなった眠り姫は王子様を待たない
眠れなくなった眠り姫は誰にも何にも期待しない
ただ剣とパンとマントをちょうだい
眠れなくなった眠り姫は果敢に外に飛び出すのだ
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
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汝
なんじのりんじんを愛せよと
何度でも聞かされるこの世の真理
でも先生
先生、私は誰にも愛されなかった
りんじんではないからなの
先生、私だって愛したい
そのためなら何にだってなるのに
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2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
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魚月
ほら、情緒まんてんでしょう
真夜中の中のピエロが言う
赤い鼻、てらてらいわせて
かぶった帽子が真昼まで落ちる
ほら、抱きしめてください
ピエロの差し出した魚は銀色だった
私の腕で、ほろほろ泣いた
未来が見えない
過去は傷だらけ
どこにいっても愛されなくて
たったひとりでひとりになった
魚をそっと抱きしめよう
すうっとその目を愛してあげよう
泣きやむまで
泣きやむまで
銀の魚は月になる
いつか明日月になる
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ちょっとだけだよ
ちょっとだけだよ、たーちゃんいってさ
あたしの耳を、半分カジッタ
ちょっとだけだよ
あたしの耳は半分欠けて
欠けたから、聞こえなくなった
世界の半分、愛しみの音
たーちゃん、あたしの音かえして
たーちゃん、愛ばっかり聞きたかった
もうあんなこと言わない
たーちゃん、あんたの母さん、あんたのこと
愛しても憎んでもいた
たーちゃん、あたしの母さん、声聞きたい
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
しんじて
凪の木のあたりに幽霊がいて
幽霊はどうも魚に恋をしていて
魚がつれないと泣いている
川にはなった一匹金魚
孤独噛みしめゆらゆらゆれる
ながされるわけもなく
たゆたむわけもなく
孤独な金魚に幽霊は恋をしていて
幽霊の涙を金魚にあげる
川が日上がらないのはそんなわけで
幽霊川と呼ばれている
君を信じられなくなって何年も経った
金魚はまだゆられたままだろう
幽霊はまだ恋をしているだろう
凪の木の下に幽霊はいた
もう幾年も昔の話し
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2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
亀の季節
季節恋し、と亀は言った
亀は一千年生きてきた
一千年間で、老衰だった
想い恋しと亀は言った
亀は誰をも愛さなかった
うさぎとて愛しはしなかった
愛など亀は知らなかった
亀はいま、たったひとりで死のうとしている
いさぎよし、とつぶやきながら
亀はただ、ひとりぼっちの想いを知っている
亀の目から雫が落ちた
空はどこまでも蒼く澄んだ、透明色の風だった
亀は神様に感謝する
例え独りであったとしても
亀のそばには命があった
風も
水も
木という木々も
亀は知ってる
亀がひっそり息をとめて神様のもとへ昇った時
吐息のような風が吹いた。
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
こじき
いきていてなんにもなくなった
こじきがいてこじきはなんにも
なくなったてのひらをおおぞら
にさしだしてどうかかみさま、
もういちどこのぼくにすべてを
くださいといった。
かみさまのじひぶかいまなざし
こじきはただただねがったけれ
ど、あさになってもよるになっ
ても、こじきのてにはなんの
想い
もやどらなかった。
こじきはぜつぼうしてかみさま
をのろい、すべてのせかいに心
とざし、少し泣いた。あるひこ
じきがめをさますと、てのひら
にちいさな花の鱗片がのってい
た、こじきはそれをみて、また
少し泣いた。
こじきはやっと気がついた、
てのひらにはなんの想いもないけれど
この世界、全てのものがあることに
こじきはなんにも持っていないけれど。
花びらをそっと吹いて、舞っていくのをただ見てた。
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2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
太陽と微熱
ぼうぜんとした、ねつのある月がおち
たいようは半欠けになって、それをみていた
かあさんと、とおさんと、ぼくでひろった
月をひろった
湖の、熱い熱い、とろけたたいよう
月をしのんで泣いていた
夜のなかに、ぼうぜんとした、ねつがのぼった
たいようの熱だった
つきがこいしい
つきがこいしい
湖は、灼熱の夢をさかせ、
たいようのこえをひびかせる
とろけた月はバターみたい
とおさんと、かあさんと、ぼくは泣いた
たいようの、こえをないた
つきがこいしい
つきがこいしい
月はただただとろけたままで
あいをかたる
たいようへの
あいをかたる
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
きじ
ないたり笑ったりして生きて来た
ないたりないたりが多くなった
ないたりないたりないたり多くなった
やっと私は鳥になった
もうめいいっぱい、なけるんだよ
月のまっすぐな夜の中で
ひときわ大きく呼吸して飛んでいったよ
鳴いたり笑ったり、やっといつもの鳥になった
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
おおい
おーいこっちはじゅんちょうだ
そっちにいくまでもつかー、もたねかー
わかんねぇけどじゅんちょうだ
おーいこっちはなくほどのこともなく
いたいほどのこともなく
ただまいにちをすごしてーる
あんたにあうのをたのしみにしてーる
そっちにいくまでにー
もつかー
もたねかー
わかんねぇけども
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あたしのものなどなんにもない
あたしの体、からっぽにして
空を飛ばせておくれよ
さあーさ、さーああさ
とぼう
とぼう
あたしのなんもないこのみに
なんもないからっぽでいい
ああ、そらだ
ああ、そらだ
ああ、からっからなそら