花の星
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series:中編
2 page
2011
2011-07-21
22:56:56
壊れないあなたのための賛美歌
知識。 本や、誰や 執着や虚栄心 ほめられたいあまり リアリズム、現実的だからと すがりつくように わかったふりをして 身につけたことを すべて、捨ててください のこったものが (……)
(1976文字数)
2011-06-16
22:09:10
椿
むかし、むかし 確かに、私たちは ひとから人よりおとるものとして よりわけられていた だけど、それには 明確な基準や 明確な規則など なかったように思う たんになんとなく 劣るも(……)
(3970文字数)
2011-05-30
19:18:41
軽蔑してきた大人たち
昔はよかった 今はなんたることか なんていうから 私は、一所懸命歴史をあさって 人類は、いつごろが、 いっとう 幸せだったんだろうと、みてみた 一所懸命あさった歴史の本は たくさん(……)
(3198文字数)
2011-05-21
21:15:53
たいよう
すずらんの群生 おだやかな青緑の やわらかいまるい葉に ちいさな、白い花が うすくうずくまっている ぽつ、ぽつと 月はもう だいぶ、しずみかけていた 遠くの方から 空にひびくよう(……)
(1511文字数)
2011-05-18
23:18:12
かすかな話
ふ、と とおくから はなしてみたら まわりにまわるのは その人の影だった : ぷわ、ぷわ、と 海の底から あぶくのような 白いきれいな水泡が うえにあがっていった (……)
(3294文字数)
2011-05-17
11:34:53
涙を捨てよう
涙を捨てよう そう、思ったのは 実は自分が だいぶ人を怨んでいて、怒っていたんだと 気がついた朝方だった 人を、愛していながら 求めながら、わたしは 人を深く、たぶん、誰よりも深く (……)
(2616文字数)
2011-05-17
00:45:11
鏡が欲しい
月が瞬いていて それが、 あまりに美しいと わらいながら 啼いた かれは、わたしの手をとって ただ しずかに、わたしをひいて 歩いてくれる 暗い くらい 闇の中で ちい(……)
(1982文字数)
2011-05-11
21:26:36
月星
やわらかな、月あかりの下 遠くの暗い地面の中に すいこまれるように 自転車のライトが、消えていった 「一方通行」と 黄色に白いペンキでかかれた さびれた看板のそばを通ると まっすぐ前(……)
(1988文字数)
2011-04-29
22:44:24
月の下
海辺の砂浜 砂にさえ 銀の月の光 祖母は、私とともに居て 私は、青い魚を三匹ほどもって 祖母の隣にすわりました 祖母は、もう高齢で ぽつ、ぽつ、と話しました 魚ぁ、とれるとは (……)
(1685文字数)
2011-04-09
18:29:08
トオミ
牡丹を見ると あまりに深い色をしながら たくさん、花がなっているので だれかに花束をもらった気になる とても たくさんの 綺麗な花束が ふいに、目の前に現れる : トオミが泣き(……)
(1989文字数)
2011-03-09
13:17:52
とざされた海
ふと目が覚めると 暗い海の底にいて すべてがぎゅうっとしばられているような きつくて苦しいことになっていた 上の方はよるらしいが、 うすく、ふなゆらゆらと、 月明かりのようなしずかな光(……)
(3760文字数)
2011-02-05
18:57:07
みなこ
知らなければならない鬼の顔は そう、たいして恐ろしいものではない だけど、深く辛く冷たいものだ : 喫茶店に入ると彼女はもう来ていた そこはかとなく、つめたい顔で 私に手を振った。(……)
(3083文字数)
2010
2010-12-31
10:38:05
愛してる
リンゴは綺麗です リンゴの目は いつも、とおくを見ています : 呼び出された喫茶店は ココア色の壁に、ちぎれかけたポスターがはってあって 目をよぼつかせた老婆が頼んだ紅茶を運んでく(……)
(1789文字数)
2010-10-25
15:53:40
薄鬼
私はてっきり、 人はみな、知っているんだと 思っていました。 知っていても 暗黙の了解とか 秘密の約束とか そういうことで、 分かっても、見えていても 口にしないのが、人のたしなみなん(……)
(2933文字数)
2010-10-24
18:12:33
嘘といけにえ。愚者の嘘
強くならなきゃいけないって ある日 誰かが言ったらしい そして強くなったふりをする あなたは弱いままだ 人は自分が悪くないと感じるために いくつもの言い訳と理由を考える 自分のことは(……)
(1737文字数)
2010-10-17
19:10:49
コール
子どもの頃 私は、 大人が何で子どもを 子どもで居させてくれないのか わからなかった。 「この数十年も生きてない 私のような子どもに 逆らわれたり 嫌われたりしたぐらいで お(……)
(2368文字数)
2004
2004-11-14
17:02:37
タイムスタンプ
「自律神経」を見守るのが僕の仕事。いつも相棒のミミンガ鳥とともに、この丘で「自律神経」を見守っている。
(1955文字数)
2004-11-10
17:02:37
ぷっぷーチキン
廃屋に住むぷっぷーチキン、孤独な少年。ある日町からぷっぷーの「駆除」を頼まれた「大人」がやってきて…
(2185文字数)
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